先日、奈良市に位置する大手ゼネコン様の独身寮にて、大規模な荷物全撤去作業を承りました。居室36室に加え、食堂フロア、厨房機器、さらには外回りの物置や自転車まで、まさに**「建物丸ごと空っぽにする」**プロジェクトです。
今回は産廃業者様との連携が成功の鍵となる4日間の工程。初日から最終日まで、私たちが実践した効率化の工夫と、プロのこだわりをご紹介します。
プロジェクト開始!初日の鍵は「養生」と「同時進行」
4日間のタイトなスケジュールを確実にクリアするため、初日から一切の無駄を排除しました。
• 入念な養生からスタート: まずは、作業スペースとなる廊下やエレベーター周辺を丁寧に養生。これは、建物を傷つけず、お客様の資産を守るための基本の鉄則です。
• 「出し」と「準備」の同時進行: 養生作業を進めながら、並行して玄関付近の搬出しやすい荷物から撤去を開始。時間を最大限に活用する同時進行の戦略です。
各居室には、ベッド、机、洋服ダンス、カラーボックスなど、基本的な家具が一式セットされています。これを、分解部隊、搬出部隊、積み込み部隊の5名体制で役割分担し、流れるように作業を進めました。
経験が物を言う!「引っ越し屋の知恵」による効率化
今回の作業は、ただ荷物を運び出すだけでなく、産廃業者様の廃棄物ボックスの回転率を上げることが極めて重要です。ボックスが詰まると、全ての作業が停滞し、連携先に迷惑をかけてしまうからです。
ここで、長年の引っ越し屋としての経験が活かされました。
• 道具のフル活用: 台車はもちろんのこと、現場で発生した布団や毛布なども惜しみなく活用。これらを養生材や緩衝材として使い、運搬を円滑に進めます。
• 「空間」を減らす工夫: 中日に差し掛かると、洋服ダンスなどの体積の大きい家具がネックになりました。洋服ダンスはほとんどが「空気」を運んでいる状態で、このまま箱に入れると廃棄物ボックスがいくらあっても足りません。
この問題に対し、私たちは迅速に判断し、外にブルーシートを敷いて、その場で洋服ダンスを徹底的に解体する作戦に出ました。全てを細かくバラすことで、箱の台数を大幅に削減。このスムーズな機転のおかげで、産廃業者様との連携も滞りなく、効率的な撤去を実現できました。
完遂!担当者様も驚く「見違える美しさ」
最終日、私たちは見事に予定通り全ての荷物搬出を終えました。その完璧な段取りには、産廃業者様からも驚きと称賛の声をいただきました。
最後の仕上げは、各部屋とフロアの徹底的な清掃です。掃除機数台を駆使し、残った細かいゴミ一つ残らず取り除きます。
担当者様に最終確認にお越しいただいた際には、見違えるほど綺麗になった各部屋、フロアをご覧いただき、大変ご満足いただけました。
今回の実績が評価され、次回はさらに数倍の物量があるという他地域の寮の作業も、私たちにお任せいただけそうです。
今回の成功を糧に、次回はより一層気を引き締め、安全と効率を追求した最高の作業を提供できるよう努めてまいります。重量物や大規模な一括撤去でお困りの際は、ぜひ私たちプロのチームにお任せください!