先日、ご依頼いただいたのは、とある団地の2DKのお部屋の遺品整理でした。
お部屋に一歩入らせていただくと、故人様が日頃から非常に丁寧にお使いになっていた様子が伝わってきます。物が溢れかえっているというよりも、必要なものが整理され、生活の動線が確保された、清々しい空間でした。故人様の心遣いが感じられるお部屋の雰囲気は、私たち作業員にとっても気持ちの良いスタートとなりました。
このようなお宅に伺うたび、私たちサットハンズの仕事は単に物を片付けることではなく、「故人様が紡いだ暮らしの物語を、次へと繋ぐお手伝い」なのだと再認識させられます。
作業体制と準備:安全かつ効率的に
今回は、スムーズかつ迅速に作業を進めるため、3名のベテランスタッフで対応。搬出する物量と、団地特有の通路の状況を考慮し、平ボディトラックと箱トラックの2台で現場入りしました。
団地やマンションの場合、エレベーターや階段、共用廊下を使用する際の近隣の方への配慮が非常に重要です。事前に管理組合様へご挨拶を済ませ、通行の妨げにならないよう細心の注意を払いつつ、作業を開始しました。
ステップ1:心臓部・キッチンから着手
作業は、各人が担当の部屋を受け持ち、細かいものの仕分けから進めていきます。
私が担当したのは、暮らしの「心臓部」とも言えるキッチンです。
食器棚からキッチン収納庫、冷蔵庫の中まで、全ての収納物を一つひとつ丁寧にチェックしていきます。仕分けの基準は、段ボール箱(海外貿易流通品)、ゴミ袋(処分品)、金属、家電品入れ袋といった専用の袋に分別していきます。
特にキッチン周りは、調味料や食品、細かな調理器具が多く、分別が煩雑になりがちです。しかし、故人様がすでに綺麗に整理されていたため、非常に効率よく、迷うことなく作業を進めることができました。
ステップ2:大型家具の解体と搬出
小物類の仕分け作業が概ね完了した段階で、大型家具の搬出へと移ります。
• 背の高い洋服ダンスは、安全に階段やエレベーターを通すため、その場で分解します。
• 伝統的な和ダンスは、構造上、上下の分割で搬出が可能です。
• その他、ソファー、ベッド、鏡台など、大型で重量のあるものを連携を取りながら運び出しました。
団地の場合、エレベーターがない場合や、搬出経路が限られることが多いため、家具の解体・分割は安全と時間短縮のために欠かせない工程です。私たちは、お客様のお住まいの建物に傷一つつけないよう、細心の注意を払って作業します。
ステップ3:生活用品の回収と最終確認
家具の搬出が終わると、お部屋は一気に広くなります。次に、布団類や衣装ケース、大量の衣類関係といった、かさばる生活用品を一気に回収。最後に、家電製品や、ベランダの小物、植木関係なども全て運び出します。
この日は、故人様の整理整頓のおかげもあり、大方お昼過ぎには全ての搬出作業が完了しました。
もちろん、作業後には清掃を行い、お客様に最終的なご確認をしていただきます。残置物がないか、指定された物品が間違って搬出されていないかなど、隅々までチェックしていただき、この日の遺品整理作業は完了となりました。
サットハンズの約束:どんな状況でもお引き渡しまで
今回のように、故人様が非常に綺麗に整理されていたことでスムーズに作業が進むケースもあれば、中には、長年の生活により物が床を覆い、どこから手をつけていいか分からないほど生活が乱れて大変な状況のお宅もございます。
しかし、どのような状況であっても、それが私たちサットハンズの仕事の本質です。
私たちは、現場の状況を臨機応変に見極め、お客様の気持ちに寄り添いながら、最終的には次のお引き渡しができる状態にまで責任を持って整えさせていただきます。
「どこに頼んだらいいか分からない」「あまりにも物が多すぎて不安だ」
そのような時こそ、私たちにご相談ください。どのような状況であっても、サットハンズにお任せいただければ、必ず安心していただけるサービスを提供いたします。
遺品整理でお困りの際は、まずはお気軽にご連絡ください。私たちは、故人様が大切にされてきた「物」と「想い」を、誠意をもって整理させていただきます。
